いめーじ

パージ:アナーキーのいめーじのレビュー・感想・評価

パージ:アナーキー(2014年製作の映画)
3.7
前作のほうが好き。
今作は舞台が街全体っていうのとパージの謎がいくつか解かれるというシリーズものらしいところが魅力なんだけど、観ている側もパージを体験しているような緊張感や人間の狂った本質は前作のほうが描けていたように感じた。アナーキーはなんだか陰謀臭くてシチュエーションを純粋に楽しめないというかなんというか。まあその分、この先にあるであろう巨大なスケールに期待が増す。

パージってる奴らにとにかくイライラしてしまったから主人公のレオがほんとかっこよかった。
レオのお連れの方々の傲慢さにもイライラ…
ああいう場所だと皆が銃を持ってるし好戦的な奴らが多い。
そんな銃社会を風刺しているのかと思いきや銃に魅力を持たせる撮り方もしていたような。まぁストーリー上、使わざるを得ないんだろうけど。

前作の黒人さんが出てくるのはとても嬉しかった。前作では助けられ、今回はレオたちの命を助けている。あの時救ったことはかなり大きな意味を持つのだ。
12時間という設定があるからこそ成立する上手いラストも良かった。
いっそこのまま革命路線で突っ切って欲しい。先が読める内容になろうとも政治がぶっ壊れる瞬間が観たいね。