遠藤周作って本当にすごい。当時のことここまでリアルに描くって相当勇気いったし難しかっただろうと思う。
今でさえ宗教の自由が法律で決められて誰が何を信じるも自由な時代。対してキリスト教は異端だとしてとことん弾圧された時代の話。はたから見ると当時の日本人って本当に心の狭いくずだなって思うしそこに弁解の余地は一切ないと思う。その理由も外国の脅威に対する恐れとかじゃなくてただ上の者の見栄っ張りただそれだけだから。なんでそんなことのために国民の自由が奪われるばかりか命を落とすまでしなきゃいけないのか全く理解不能でした。
何があっても信仰の意思を変えない主人公がすごいと思う人もいるかもしれないけど、キリスト者からしたらそれは当たり前で、心の底からキリストを信じてるだけ。途中で信仰を辞めたり改宗したりする人は信じているつもりになって実は信じられてなくぱんぴと何も変わらないのです。結果死ぬことになっても天国で神様に報われるのでその意思は曲げるべきではないんです(報われることだけ目的はダメだけど)。その点注目してみると、信じるってどういう事なんだろうっていうのがみえてきます。すごくよく作り込まれた映画だなと思いました。
