このレビューはネタバレを含みます
長い尺で、立ち上がりも遅く
話の進行は基本的にゆっくり
百姓との隠れ暮らしのパートは
キリシタンとパードレの苦難をただひたすらに描くだけの映画に思えて
正直映画としてはよく出来ているとして
好みじゃないかもーと思いつつ…
奉行に捕まってから
自分的にはグッと面白くなった
日本側の役人たちもそれぞれのレベルで
英語を使い、パードレと対話し
日本側からみたキリスト教の解釈
政治的、社会的な扱い、個人としてではなく
役割としての接し方
決して優しいわけではないけど
キリスト教を彼らなりの理解をした上で
その上で棄教させようとする動き
キリスト教視点と日本視点のぶつけ合い
その上でパードレ自身の信仰心への自問自答を描き
沢野忠庵というモデルケースまで出てきて
決して純粋な自主的な選択ができる場面ではないけど
強制、脅迫、洗脳、調教でしかないかもしれないけど
文化や価値観がガツガツぶつかって
自分の信念や信心を形成する様はとても良い
歪んでるかもしれないけど
まさに宗教、信心とはこういうことか
とすら思える
あと、アメイジングのイメージしかなかったけど
アンドリューガーフィールド
いい役者さんですね!主演作思ったよりたくさんあるしもっと注目していこう