カトコウ

沈黙ーサイレンスーのカトコウのネタバレレビュー・内容・結末

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

長い尺で、立ち上がりも遅く
話の進行は基本的にゆっくり
百姓との隠れ暮らしのパートは
キリシタンとパードレの苦難をただひたすらに描くだけの映画に思えて

正直映画としてはよく出来ているとして
好みじゃないかもーと思いつつ…

奉行に捕まってから
自分的にはグッと面白くなった

日本側の役人たちもそれぞれのレベルで
英語を使い、パードレと対話し

日本側からみたキリスト教の解釈
政治的、社会的な扱い、個人としてではなく
役割としての接し方

決して優しいわけではないけど

キリスト教を彼らなりの理解をした上で
その上で棄教させようとする動き

キリスト教視点と日本視点のぶつけ合い
その上でパードレ自身の信仰心への自問自答を描き

沢野忠庵というモデルケースまで出てきて

決して純粋な自主的な選択ができる場面ではないけど
強制、脅迫、洗脳、調教でしかないかもしれないけど

文化や価値観がガツガツぶつかって
自分の信念や信心を形成する様はとても良い
歪んでるかもしれないけど
まさに宗教、信心とはこういうことか
とすら思える


あと、アメイジングのイメージしかなかったけど
アンドリューガーフィールド
いい役者さんですね!主演作思ったよりたくさんあるしもっと注目していこう
カトコウ

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