Anuy

沈黙ーサイレンスーのAnuyのネタバレレビュー・内容・結末

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

恥ずかしながら
マーティンスコセッシ監督の
映画は初鑑賞でした。

江戸時代にあったキリスト教弾圧。
洋画特有の日本人の描かれ方ではなく
信者と弾圧側の感情を
しっかりと表現されていて良かった。

何よりこの映画を通して
私が感じ取ったものは
宗教という存在の計り知れなささ、
信じるものによって考え方が
全て変わってしまう恐ろしさ。
信じるものによって
誰が悪いのか、悪とは何かが
変わってしまう。

アンドリューガーフィールド演じる
主人公のロドリゴ神父が
周囲の弾圧により変わる環境の中で
神の沈黙とは何かを心の中で
問うていくのがこの映画のベースだが

ラストへと向かっていくシーンで
ようやく現れる神の福音
「私は沈黙していない、
あなたと共に苦しんでいたのだ」
このセリフこそ
この映画が1番伝えたかったこと
なのではないかと思う。

個人的にはモキチ役の塚本晋也さんが
ストーリーでも重要であり
演技がとても印象的であった。

鑑賞前までは
キチジロー役の窪塚洋介さんに
期待していたが
キチジローの感情の描写が
少なく感じた…
とは言っても目を引く存在であり
「自分は弱い」
と言っていたキチジローが
私達人間誰にでもある弱い部分を
表しているのではないだろうか。
Anuy

Anuy