NeNe

沈黙ーサイレンスーのNeNeのネタバレレビュー・内容・結末

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます


海外の映画だってことを忘れるくらい、情景やそこに在る人たちが自然だった。
原作にとても忠実で、更に、原作で足りなかった言葉が丁寧に継ぎ足されていたように思った。特に、井上さまの台詞が。

映画のラストは、原作のラストから数十年後経つ、つまりスコセッシのオリジナル。愛がありました。この映画を観た人や関わった人たちへの、スコセッシからの愛なのかも……と、勝手に想像し、ジーン。。
この作品、「神の沈黙」への明確な答えは提示されていない。答えのない問いだから、思うことも人それぞれだ。
そんな物語の結びにささやかな愛が感じられて、わたしは救われました。観てよかった。

そいで、日本人キャストが良すぎる。
中傷する気はないけど、個人的に、窪塚洋介が苦手。好きじゃない。好きじゃない理由が、キチジローで全面に押し出されていて最高でした。窪塚洋介じゃなきゃ、納得出来なかったろうな。
それとイッセー尾形が最高。「井上さま」に、監督は特別な思い入れでもあったのかなと思うくらい、「井上さま」が光ってた。


原作は「光」の印象が強かった。映画は全編通して、「音」の印象が強かった。エンドロールもしみじみできて素敵でした。
NeNe

NeNe