キリシタン弾圧真っ只中の日本、長崎。歴史には詳しくないが、島原の乱の終わった頃だろうか。
ポルトガルの若い司祭(主人公)が、恩師が日本で棄教したとの知らせを受けたものの、それを信じることができず、現状確認のため日本に潜入する。
目の前で次々に無残に処刑されるキリシタン。それを救うことができず苦しむ主人公。それでも神は何も語って(救って)くれない。
久しぶりに映画を観て原作を読みたくなった。
宗教のあるべき姿とは何なのかを問いかけられた気がしたが、自分の考えるところが本作の主旨とそう遠くなかったからかもしれない。
しかしこの映画に一番驚かされたのは、主人公だけでなく、立場の違うそれぞれの登場人物のほぼ全員に感情移入できたところだと思う。