今週末はたくさん映画を見れていてうれしい!疲れるけど!
そしてレビューが追いつかない!くぅ_(:3 」∠)_
まず、窪塚が出てるぐらいの前情報で見たので、アダム・ドライバーが出てきてビックリしました!
アダムかっこいい!あのこもった声が好き!←
えっと……テーマは、信仰です。
ロドリゴとガルペがキリスト教が禁じられている長崎にやってきて、コッソリ布教。
信者たちがむごい方法で殺されていく中で、ロドリゴが「なぜ自分はキリスト教を広めているのか?」「信者が虐げられているのに、自分は何もしなくていいのか?」と葛藤する。
さらには「自分は常に神のことを考え、祈っているのに、なぜ神は沈黙しているのか?」と考えるようになる。
無宗教の日本人代表の私。
「宗教になんでそこまで命かけるの?」という疑問が沸き続けるのですが、その疑問を超越して、信仰と棄教でゆらぐロドリゴの気持ちがガツガツ伝わってきます。
ロドリゴを棄教に惑わせるのが、窪塚演じるキチジローの存在。
このキチジローのキャラが最高です!
家族みんなが踏み絵を拒絶する中で、自分はあっさり踏む。
ロドリゴのこともさらっと裏切る。
でも心はキリスト教の信者なんだ、と告解し続けます。
信仰によって命も捨てるのか。
命を捨てることが信仰なのか。
形式を重んじることが信仰なのか。
十字架を持ったり、イエスの絵を踏まないことが信仰なのか。
ロドリゴの究極の決断。
そして炎に包まれるラストシーン。
心の中のすさまじい葛藤と、それを静かに受け入れたことと、その両方を感じました。
映像がまた面白くて、ロドリゴが牢屋の中から外の様子を眺めるカットは、彼の無力さをより感じさせてくれました。
また、シリアスなストーリーですがコミカルな部分もあり、キチジローがふんどし一丁でピューっと逃げていくシーンが忘れられない…
フェレイラの情けない姿も、イッセー尾形のクレイジーなお殿様もおもしろい。
BGMが文字通り“沈黙”するシーンも、その場面がとても際立つ。
ちょっとうまくまとめられないけれど、とにかく映画上のキャラクターと、俳優としてのキャスト陣と、製作陣の、すべての気迫を感じた作品でした。