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沈黙ーサイレンスーのmihoのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
3.9
いやぁ...苦しくて悲しい。
人(国)と神(信仰)がテーマになると愛や悪の定義がこんなにも難しい。
拷問はダメ絶対だけど。

キリスト教弾圧という日本の歴史の辛い面をこうして見せられると、なんでこんな事...という気持ちとか、でもそういう時代だったからというのと、自分の国の出来事だったというのと....とにかく色々な思いが湧いて眉間に皺がよりっぱなしの鑑賞でした。冷酷な拷問、恐ろしすぎる。

神との対話。沈黙したままの神。
苦しみの中に自ら言葉を見いだし、
神の意志や意味として解釈する。
...私が信仰深くないから傍に神様がおられるという感覚を深く共感できないけど、
ロドリゴでさえも神はおられるのか、そこが無だったら...と現実の厳しさ、思い通りにいかない悲哀を目の当たりにして何度も心を迷わせていたものね。


お前なんなんだよ、キチジロー、もういいよ、こっち来んなよ...(ヽ'ω`)て何度も思いましたが、何故今産まれてしまったのかって言葉には、そうだね...と同情の気持ちが湧きました。現代だったらあんな感じでも問題ないもんな。
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