ミミック

沈黙ーサイレンスーのミミックのネタバレレビュー・内容・結末

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

・江戸幕府によるクリスチャン弾圧が激しい17世紀の長崎で、宣教師を追って潜入した二人の弟子が待ち受ける運命
・このテーマを「マーティンスコセッシ」が「日本人のキャスト」で作ったことが何より大きな意味を持つ
・全く妥協せずに題材と向き合う監督のこだわりが全編に渡って詰まっていた
・「人の命より信仰を取るのか」「苦しむ姿を見て神は何故沈黙するのか」
・肉体まで役に寄せていた塚本晋也監督の役者としての存在感は世界にも通じる
・窪塚洋介演じる「キチジロー」のどうしようもない人物像が落語の与太郎的でもあり、我々日本人の本来の姿でもあって非常に象徴的な役柄
・悪人一辺倒でもないイッセー尾形が演じた井上筑後守らが何度も言い聞かせていた「(棄教は)捨てるではなく転ぶ」の台詞が印象的
・はりつけ、踏み絵、平安の世、切支丹
・弾圧するものを他の立場が弱いものに置き換えられるので、時を越えて支持される普遍的な作品なんだと
・燃え盛る火の中で岡田三右衛門(ロドリゴ)が握る手中のロザリオのアップで幕
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