ユウスケ

沈黙ーサイレンスーのユウスケのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
4.8
窪塚洋介が出ているということで話題になり気になったため鑑賞。

正直、こんなに深い映画だと思ってなかったため、より衝撃だった。。。

ざっくりと言えば江戸時代、隠れキリシタンの物語で、教科書で習った「踏み絵」や「処刑」くらいの知識しかなかったため、学の無さを恥ずかしく感じた。

思想とは?宗教とは?信じるとは?をとても哲学的に考えさせられる内容。

物語始めは、思想の自由が許されない時代は酷いと思っていたが、幕府側の意見を聞くと言い分も分かるといった感じで、見ているものの『信じる』を揺さぶってくる感じ。

この映画の魅力は、取り締まるもの、取り締まられるものの信念を公平に示し、見るものに答えを委ねる点。
また、キチジローが卑怯な人物に見えるが、自分の中にもあるズルさを浮き彫りにされたようで100%否定できない。

ラストシーンでさらに問題を提起してくるところが秀逸!

残虐なシーンもあり、目を背けたくなる場面もあるが、今年見た映画でNo.1、何度でも見たい映画。