めぐ

沈黙ーサイレンスーのめぐのネタバレレビュー・内容・結末

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

ずっと勇気が出なくて見れなかったけどやっと見れた。
タイトル「沈黙」の意味がとても悲しい

キリスト教側からみた弾圧を語るというより、
異教徒同士はわかりあえないことを描いていて
人は宗教を信じることで強くもなれるけど、ときには卑怯になってでも生きなきゃいけない現実がつらかった。

メインの登場人物ほとんど泥だらけで全体的に曇った色合いなのに、どこの場面を切り取っても宗教画のようでうつくしい。

エンドロールまで一切音楽がないけれど、教会での声の反響とか虫の声とか押し殺した声とか、音の使い方も凄い

ロドリゴが村人に「step」と言うシーン、ロドリゴ自身が踏み絵をして神の絵が消えるシーン、涙で震えてしまった

むかしスコセッシが「映画を作っても名声を得ても私はずっと寂しい」みたいなことを言ってたのを思い出したからまた泣けた
人間は自分の心以外なににも救ってもらえない

あああほんとうに凄い映画だった、、、
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