えりみ

マダム・マロリーと魔法のスパイスのえりみのレビュー・感想・評価

3.6
WOWOWで
たまたまTVつけたら始まってみるともなくみ始めて結局最後までみちゃうのは、映画としての出来がいいってことなんでしょうね。
インド映画だと思ってみてたのに歌も踊りもなくて、
南仏が舞台なのに英語劇でフランス語には字幕もつかない、
ん?ナニ映画??・・・ディズニー配給映画でした。印映画も仏映画も苦手な私にはちょうど良かったですけど。
でも「マダム・マロリー」が主役ではないのに(一番有名だからという理由で)この邦題はいかがなもんかと。原題そのままも分かりにくいですけどね。
ちなみにヘレン・ミレンは勲章まで貰った英国人ですが、フレンチ至上主義のいけすかないマダムを演じばっちりハマってました。ジャケットよりもっとエレガントに映ってます。
シャルロット・ルボンは「ザ・ウォーク」の時より今作のほうがずっと魅力的でした♪

フランス料理vsインド料理の映画かと思ったらそうでもなく、料理映画にしては調理シーンより下拵えシーンばかり(でも料理映画って大体そうか)で、最近流行りの分子ガストロノミー料理も出てはくるんですが、そんなものが至高の料理ではない!みたいな持って行き方で急にアメリカを感じさせるw
ヘイト・移民問題を自国を舞台にせず、なおかつ料理というオブラートに包んでみせる柔らかい雰囲気の道徳映画。

あとはフランスにおける「ミシュランの星」の価値ってものすごいんだぁということと、フランスでも美味しいキノコに似た毒キノコってあるんだ!ということを学びました(^^)
えりみ

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