南フランスを舞台に、格式あるフレンチレストランと新勢力のインド料理店の対立を描く。全編美味しそうな香りが一杯で、仏料理と印料理のどちらも楽しめる贅沢な作品でした。
まずパパとマダムの大人気ない、意地の張り合いがとっても可笑しい。ツンデレ頑固者同士、価値観の違いにぶつかり合いながらも徐々に打ち解けて行きます。それにつれ、国境のように感じた両店を分つ道の意味合いにも変化が。
二人と対照的なハッサンとマルグリッドは、若者らしく気持ちの良い向上心が爽やか。単純な男女の話に終始せず料理人としてのライバル関係が良いスパイスになっていて、二人の恋の行方も楽しめました。
いかにもディズニー配給の予定調和な展開ですが、異文化の壁を越えて互いを尊重していく過程が丁寧に描かれていて◎
エンドロールで踊りださないかなと期待しましたが、インド映画ではないものね。
