冷蔵庫とプリンター

ミス・バイオレンスの冷蔵庫とプリンターのレビュー・感想・評価

ミス・バイオレンス(2013年製作の映画)
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 なるほど奇妙な波の系譜ということはわかったが、あまり面白くはない。グロテスクな家族とその崩壊という大枠はランティモスと共通しているが、ランティモスが特殊な環境下で育った子どもの奇怪な言動を若干コミカルに描くのに対し、今作はひたすらヤバい大人のヤバい言動にフォーカスしているのでただただ胸糞が悪かった。
 動物ドキュメンタリーを見るシーンが今作にも出てくるが、これは『アッテンバーグ』へのささやかなオマージュなのか、それとも動物ドキュメンタリーを好んで見るやつは頭おかしいという通念があるのかは不明。