なお

ミス・バイオレンスのなおのネタバレレビュー・内容・結末

ミス・バイオレンス(2013年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

少し前に観たヨルゴス・ランティモス監督の『アルプス』に引き続き、気になっていたギリシャの映画です🇬🇷

単純だけど、ギリシャって神の国ってイメージがありました💦
それなのに、とてもとてもショッキングでおぞましい内容で「ぎょえ〜っ!」て感じの作品で大満足いたしました。

11歳の少女の誕生日会🎂🎁
その真っ最中に飛び降り自殺をした少女。
福祉局が家族を調査するが、表向きはなんの問題も見られなかった。
だが、徐々にこの一家のドス黒い闇が露呈する…。

家族構成がちょっと見、複雑です。
両親(50代後半くらい?)
長女(20代後半〜30代)
次女(14歳)
末娘(自殺した11歳の子)
幼い兄妹2人(長女の子供、父親は不明)

謎が多い家族です!
①その11歳の末娘が自殺した日、長女は母親に自分の妊娠を告白する。
でも、誰かと交際している様子は見られず…。
②この家、誰が働いて稼いでいるんだろう…。
③次女がわざわざ生理を装う姿に🤔?
④そもそも末娘はなぜ自殺した?
⑤亡くなったばかりの娘の部屋を、まるでなかった事のように速やかに片付ける父親。
⑥母親の身体の痣…
⑦誰も逆らえない高圧的な父親。

そう、この父親。
幼い兄妹たちにとってはおじいちゃんよね。
最初のうちは、家族が自殺をした事でショックを受けた父親が、家族の統制を計ろうとあれこれ指示を出しているように見えていたのだけど…
そんな風に思わないと違和感ありありの家族のバランス。

あんな事は全く予期していなかったので、次女のあの姿を見た時は「ヤバイ!お父ちゃんに見つかっちゃうよ!」とハラハラしたもんです。

が!が!が!が!
ぎょえ〜ッ😱🤮

この後は坂を転げ落ちるようにイケナイ展開に。

ラストのお母さんの晴れ晴れとした表情。
そして、長女の泣き笑いの顔。

ご愁傷さまでございました。

もう1作気になっている『アッテンバーグ』もいずれ観ます😆✨
なお

なお