ワンコ

ソング・トゥ・ソングのワンコのレビュー・感想・評価

ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)
4.8
【SONG to ALL】

セリフが詩のような作品だ。

舞台となったオースティンや、ソング・トゥ・ソングというタイトルから考えると、歌の歌詞を意識したこともあるのだろうか。

不思議な感覚を覚える。

脚本も詩集のような構成になっているのだろうか。

場面ごとの設定は、チャプターのようで、そして、全体としては、物語になっている。

この独特のアプローチは、静かな演出で観る側のイマジネーションを要求する手法とともに、テレンス・マリックならではのものだと強く思う。

音楽の街を舞台にしてるが、これは僕達全ての人に向けた賛歌だ。

夢、希望、努力、愛、欺瞞、裏切り、怒り、確執、快楽、喪失、失望、挫折、

そして、再生。

僕達が経験するものたち。

やはり、この作品は皆に向けた賛歌だ。

独特のアプローチで、好き嫌いはあると思うが、僕は好きな作品だった。
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