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パパが遺した物語のKiKiのネタバレレビュー・内容・結末

パパが遺した物語(2015年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

自分がパパっ子だからラッセル・クロウと父親が被ってしまって余計に泣けた。

ケイティは子供の頃に父親と離れ離れになった過去があるから、大人になっても自分が愛した人に捨てられるのが怖くて本気で人を愛すことができない。ケイティが浮気してしまって彼氏が去っていってしまったときから涙が止まらなくなった。途中でケイティがパパを思い出して、酔っ払いながら"会いたい"って泣くシーンは号泣。
ラッセル・クロウの発作が出るシーンが私には辛くて痛々しくて見ていられなかった。最後に頭を打ってしまうシーンもリアルで一瞬事が飲み込めず唖然としてしまった。
ケイティと離れたくない一心で必死に小説を書くけれど、それも酷評のせいで売れずにお金は底をついて行く。挙げ句の果てに裁判で真剣を奪われそうにまでなって、周りの人間がなにを良かれと思って行動しているのか、本当に意味がわからないと思った。
子供の頃のケイティ役の子役がとっても可愛かった!泣いた後の笑顔とか、パパに頬を擦り付ける感じとか、一緒に歌を歌うシーンはもう最高。そりゃあこんな親子引き離せないでしょう。
ケイティが担当していた女の子の演技が、顔だけの表現なのに睨んだり悲しくなったりするのが伝わってくる。ビンタからのハグでまた涙が溢れてしまう。

この映画はパパと娘の話だと思っていたけど、最後はケイティと彼氏の物語で終わる。そこは納得いかなかった部分もあるけど、まあ彼氏もいい人だったからよしかな。久々に後半から最後までずっと号泣するという、めちゃめちゃ泣かされる映画を見てとても満足しています。これは確実に最近見た中で1番いい映画です。
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