父と娘の物語ということで、やられちゃうんだろうなあと思ったら案の定やられました笑。最初は親権を争うようなストーリーかと思ってましたが、途中から25年後の現在と子供時代のケイティとの話が交錯して現在のケイティの苦悩を描くストーリーでした。
父の愛ってそれだけでは娘の心を隙間なく埋めることが出来ないと思うんですよね。幼い頃はその隙間が小さくても、成長するにつれてその隙間は大きくなっていく。そして大人になって隙間を父以外の人の愛が埋めていく。でも、突然父がいなくなり心の隙間が誰にも埋められないほど大きな空間となってしまったら娘はどうなってしまうのか?
作家のジェイクは車の中で奥さんと口論になり、交通事故を起こし、奥さんを亡くしてしまう。自らも事故の後遺症で脳の障害と躁鬱病を患ってしまう。7ヵ月間幼い娘を義理の姉夫婦に預けて治療に専念したジェイクだったが。。
ラッセルクロウが後遺症を抱えなが、娘を必死に守ろうとする父親を好演していました。何より小さい頃のケイティを演じたカイリーロジャースが健気で可愛すぎて泣けてしまいました。アマンダセイフライドは大人になったケイティ役ですが、子供時代とは全く違う自己破壊的なケイティを演じて、成長の過程で何が起きたのかを考えさせてくれます。
自転車の乗り方を教えるシーンや一緒に自転車で走るシーンがとても好きです。私も娘に乗り方を教えましたが、私が 手を離して娘が一人で乗れるようになった時の喜びを思い出してしまいました。娘も嬉しかったと思いますが、私も娘に何かを伝えて残せたという嬉しさがありました。
エンドロールのマイケルボルトンの歌の中の「君の心の中に僕が住んでいるから」「父と娘には“さよなら”はない」という歌詞がとても刺さりましたね。これがホントだといいなあ。。