ちょっと薄暗い、夜の台北。東京の明るさに慣れていると不安になる暗さ。しかし、その薄暗さには不安と同時に温かみを感じるのはなぜだろう。
東京では絶対に感じられない空気感。そんな空気感と日常生活を切り取り、3人の男女の孤独、微かな希望を描く作品です。
“人との距離が近すぎると愛し方も忘れる”
台北でひとり暮らす女性シューは、「ジョニーはそこにいますか?」という同じ男あての間違い電話を何度も受け、心当たりのないジョニーという男が次第に気になっていく。車で生活をする中年の男フォン、人と混じり合うことができない少年リー、そしてシュー。孤独に生きる3人がふとしたことから出会い、シューのインコがいなくなったことをきっかけに、彼女の思いがけない過去が明らかとなる。。