木下恵介が監督、黒澤明がオリジナル脚本と言う奇跡のタッグを組んだ作品。
ひとつの家の中で、ひとりの女性の成長を描いた作品。
ブローカーの金子と妾のミドリは、お金を稼ぐ為、野村一家を家から追い出す為、2階に住み着く。
のらりくらりと過ごす金子だが、次第にミドリは、純粋な心を持つ野村一家達に惹かれ、自分の生き方に疑問、そして怒りを持つようになる…
ひとつひとつのセリフがグサリと刺さるレベルで素晴らしい。
ミドリを演じた井川邦子の芝居も凄まじいものがあった。
しかしあんまり話自体が好みで無かった事もあり、最後まで感情が揺さぶられる程、滾る事は無かった。