ユナマリア

肖像のユナマリアのレビュー・感想・評価

肖像(1948年製作の映画)
3.0
木下恵介が監督、黒澤明がオリジナル脚本と言う奇跡のタッグを組んだ作品。

ひとつの家の中で、ひとりの女性の成長を描いた作品。

ブローカーの金子と妾のミドリは、お金を稼ぐ為、野村一家を家から追い出す為、2階に住み着く。

のらりくらりと過ごす金子だが、次第にミドリは、純粋な心を持つ野村一家達に惹かれ、自分の生き方に疑問、そして怒りを持つようになる…

ひとつひとつのセリフがグサリと刺さるレベルで素晴らしい。

ミドリを演じた井川邦子の芝居も凄まじいものがあった。

しかしあんまり話自体が好みで無かった事もあり、最後まで感情が揺さぶられる程、滾る事は無かった。
ユナマリア

ユナマリア