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オオカミは嘘をつくのyykkのレビュー・感想・評価

オオカミは嘘をつく(2013年製作の映画)
3.4
明けましておめでとうございます。
昨年は忙しいというベタな理由の元、食欲と睡眠欲を先取ってあんまり映画を見てなかったので今年こそは!
いっぱい観たいです。抱負。

2016年年明け一発目の映画。
フレコミは「タランティーノが今年ナンバーワンはこれだ!と大絶賛」というもうそういうの聞き飽きましたよ、的なキャッチコピーの心理ミステリー。
タランティーノがたまたま小声でぼそっと言ったのを、これやとデカデカとタイトルの次に目に入るかくらいの大きさで入れちゃえよって感じのパッケージ表1。
引っかかりませんよ、そんなのに。
って思っててもなんやかんやタランティーノ映画好きだから借りちゃいました。

「オオカミはかわいい女の子を丸呑みするだけでは満足しませんでした」

とある日、公園で少女の惨殺死体が発見される。
殺しを楽しんでいる、自分の力を誇示しようとしていると思える状況、凄惨な姿。
容疑者の最重要人物として挙がってきたのは、ハエも潰せなさそうな冴えない病弱体型の中年おじちゃん。
自白させるために力で解決しようとする暴力刑事。
娘の敵を討つと復讐の鬼と化した被害者少女のお父さん。
一体誰が少女を殺したんだ!?
トレーラーはここまで。

話が進むにつれ、
あーやっぱりこいつが犯人か。
ん?けどこっちのあの仕草はどういうことだ?
ほんとはこいつなのか?
ミスリードすることはないし伏線張ってるわけじゃないけど、結論どのシーンもボヤッとさせてはっきりさせない。
モヤモヤがつきまとうけどところどころに出てくるブラックジョークがいい具合にモヤモヤ感を紛らわせてくれてた。
プラス、全体的な空気感がノーカントリーのような哀愁ある雰囲気で好感もてたなあ。

日常を描いてる風なんだけどなんか非日常的な印象で
なんだろう馴染めないなって思ってたら
観終わってイスラエル映画と知って納得。
思い返してみると人種の話とか、被害者父がなんであそこまでこだわってるのかとか、いきなり出てきたモブキャラとか、宗教観があったのかなあと。
そこんとこの背景考えてもっかい観てみたいなあという映画でした。

たまたま中古でDVD見つけたら買う。
2016年1本目(映画館0)
yykk

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