同性婚は当事者だけに関係があるトピックでは決してない。同性婚について考えることは私たちの結婚観、家族観を捉え直すことにもなり、人生に大きな影響を与える。
「いろんな家族がいてあたりまえ。むしろそれぞれの家族は全然ちがう」という家族像の広がり(当事者の方からすると広がったのではなく、ずっとそこにいるけど見えないようにされていただけだと言う)を知ることで、理想の家族像に苦しめられてきた全ての人が、みんながもっと楽になるのではないか。
家父長制度や離婚、家庭内暴力、不妊、喪失など、家族について息苦しさや理想とのギャップについて悩んできた私たちは縛られているものから、もっと自由になれるのでは。私も無意識のうちに「こういう家族は幸せそう」という理想を強くもっていることにハッとさせられた。そうなれなかったときに絶望するしか道がなくならないように、実は幸せになるのってなんでもありなんだよって自分に言い聞かせたい。
そのためにもいろんな家族のカタチを社会がちゃんと認めていること。いろんな家族のカタチの中で、幸せを享受できている人が見える化されることが大事なのかも。
当事者のためだけではない。社会の1人ひとりが幸せを追い求めるために考えたいテーマであると大きな気づきをもらいました。
現在、日本でも「結婚の自由をすべての人に」訴訟が始まっている。できる人が、できるときに、できることから。