恋心は盲目で、僕は元々、盲目で
目に見えてしまいそうな君への思い
両想いの可能性、その不可逆変化
ただその幸せは何と比べても劣らない
きめ細かくて穏やかで
人と人とが敏感にそして繊細に意識し合う
指を重ね、一本また一本と触れ合っていく
あなたの顔を想像する夜も
人から見た自分の顔を尋ねる昼も
全部の全部が暗がりから
すぅーと差し込んでいく暖かな光、初恋の光
プールの水、シャワーの水
クセ毛に滴る恋のしずく
水が君の身体を伝う僕の不埒な視線
僕の家に置き忘れた君のパーカーを
そっと身に包み、貴方の香りで満たされた真夜中は
クラッシックの音色のように伸びやかで
どこまでも深い真夜中で。
親友との仲違いも、恋のライバルも
忘れ去られたファーストキスも
意味も聞けず、理由もわかれないまま
見えない所で色んな事が起こってる
何も自分の目で見る事も確かめる事もできない現実
目に見えるものが全てだとしても
目に見えないものだけを信じるしかなくて
全てが分かち合って2人の世界が溶けて
お互いの中の好きと好きとが広がって
見えないものも見えるような気がしたその瞬間
あの唇、すり寄ったお互いの身体
全部が全部、繋がって良かったと