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彼の見つめる先にのりのネタバレレビュー・内容・結末

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

見えないけれど、確かに彼は見つめている。彼を、未来を、夢を。

思春期にある好奇心や葛藤を生々しく描かれているのに、嫌な気はしません。見つめる先に、と邦題にしているように誰かの視線のようなカットが数多く、その独特な間合いがこの映画の雰囲気を構築していて、心地が良かったです。
背伸びして、恐れを抱く青年の恋は、すごく可愛らしくて、愛しい。美しかった。
何より、彼がゲイである事を悩む描写がなかったことが一番素敵でした。余計なものを数多く見ている人にある偏見が彼にはなく、自分の世界を物差しとしていて、堂々としていたのが良かった。
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