このレビューはネタバレを含みます
盲目の人間はどのように恋に落ちるのか。
健常者がどうやったら恋に落ちるのかもわからない自分なのに、「視覚」が遮られた盲目の人間は誰をどう好きになるのかなんて考えたことなかった。
鑑賞後、この映画に納得するようにふと思った。「人」って自分が思ってる以上に、視覚以外の五感から汲み取った情報から相手を好きになるんじゃないだろうか。
相手の優しく居心地が良い声、笑い声。
ほのかに香り安心する匂い。
肌を触れてはじめてわかる相手のきもち。
よく人は「見た目」より、「中身」って言うけど、「見た目」は五感の視覚でしか認識できないのに対して、「中身」は聴覚、嗅覚、触覚などあらゆる感覚を使ってそれがはじめてわかる。
あらゆる感覚を使って知るからこそ、相手をより深く知ることができるっていう考え方もできなくはないのでは?
今まで自分はこの映画の主人公のように視覚以外の五感を研ぎ澄ませて、恋愛をしてきたのだろうか。
映画のレビューのはずなのに、自分と照らし合わせながら色々理屈こねはじめて、自分でもちょっと気持ち悪い気もするが、折角ここに書いたので削除するのももったいない。ネタバレ分類しとこ