ラストシーンが良いっていう方が多いのか…
うーん、個人的にはなんとも言えず。
クラシックを高尚な音楽と捉えること自体は別にどうでもいいんだけど、最後のアヴァンギャルドな即興を絶賛する構図にイマイチ納得がいかない。
確かに演奏自体は鬼気迫るものがあったし、ヤバイものを見たなということは理解できる。
ただその演奏への評価が観客のスタンディングオベーションとして片付けられていいものだろうか。
もっと全員呆気に取られたまま、全て置き去りにしていくくらいの覚悟が彼女の音楽を通しての表現にはあったんじゃなかろうか。それくらい自由で奔放で喜怒哀楽に満ち溢れた表現だからこそ、お前らにわかってたまるか的な描写が必要だったように思う。
なんだか、セッションのラストシーンもこんな感じだったな…と思い出してしまったのが嫌な印象の原因なのかもしれない。