このレビューはネタバレを含みます
昔カニバリズムについて調べている時に行き当たった作品(多分オリジナル版の方)。当時はなかなか観る手段がなく、こうしてリメイク&サブスクにより視聴までのハードルが下がったのは良い時代だが、本編内容はなかなかにえげつなく易々と咀嚼しきれない。
およそ8万人の日本兵が亡くなったレイテ島。戦闘にすらなっていない地獄絵図。飢えとウジ虫と泥と誰かの肉片が美しいジャングルの上に乱暴に放り出される様を淡々と描いている。人間性は麻痺し狂気が仲間と食糧の境界線を曖昧にしていく。
「お前も食ったんだぞ^^」この極限状態で聞きたくないセリフNo. 1。
映像面で拙い部分もあるが、もったいぶらず、かといって露悪的すぎず、しかし容赦無いグロ表現には好感がもてる。