千利休

野火の千利休のレビュー・感想・評価

野火(2014年製作の映画)
4.1
〈IMAX時代の、邦画の生きる道〉
怖い。これはホラー映画なのか。そんなインパクトを与えた本作であるが、やはり凄い。何が凄いか、音が凄い。迫力が凄い。IMAXで夢の中や脳内に入れる時代である。ますます邦画の存在価値を考えなければならない局面に我々は面しているわけだが、やはり本作はそういう意味では最適解である。太平洋戦争下での東南アジア戦線の禍々しさ、これは間違いなくアジア人にしか描けない。そして時は空前のホラーブームである。両者の融合。まさしく本作はガラパゴスを脱出し、世界で名作として扱われるべき傑作であったのだ。
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