むーたち

THE LAST -NARUTO THE MOVIE-のむーたちのレビュー・感想・評価

THE LAST -NARUTO THE MOVIE-(2014年製作の映画)
1.0
原作は20巻あたりまでちゃんと読んで楽しんでましたが途中から離脱した人間です。

何故か巷から良かった!という噂をよく聞いたのと子供時代ハマった漫画のラストということでDVD借りました。

感想は一言で言うとマフラーです。忍者?マフラームービーです。要はマフラーです。マフラーによるマフラーのためのマフラームービーです。

ナルトとヒナタがくっつく経緯を描いたストーリーなのですが、2人の関係性を象徴するためのアイコンとしていちいちマフラーが出てきます。そして次の瞬間破れます。するとヒナタが破れたマフラーを編み出します(任務中でも)。マフラーの登場→破壊→修復が繰り返されるのですが、ヒナタのマフラーへの執着がホラー並みに怖いです。ヒナタ自身も「おかしいよね、妹が連れ去られているのにマフラー編んでるなんて」と言ってます。この女なにか幻術でもかけられてんじゃないかと疑うレベルの執着です。ナルトも破れたマフラーの破片を拾って「俺はこれが欲しいんだ!」とか言い出して「ナルトってマフラーの漫画だったっけ?」と確認し直したくなるほどです。ナルトは破れたマフラーを首に張り付け初めてもおかしくない、そんな異常な空気がこの映画には溢れていました。

また、忍者漫画なのに月が壊れるとか地球が危ないとか言い出して世界観のバランスが狂ってました。忍者と宇宙ってかけ離れてると思うのですが、僕の感覚がおかしいんでしょうか? ナルトの世界観だと地球が丸いということも分かってないくらいがちょうどいいのでは、と思うのです。地球がどーのこーの言ってるってことは外国の存在も知ってないとおかしいですよね?あれ?ナルトの世界って地球には忍者しかいないって設定だったっけ?

まとめると退屈な映画でした。個人的にはラブコメ路線を強調して色んなキャラクターがデートしてドタバタギャグ展開が起こるくらいのほうが良かったんじゃないか、と感じました。何故なら、個人的に感じるナルトの魅力はキャラクターとデザインだからです。
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