ばお

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのばおのレビュー・感想・評価

4.0
「進歩の代償は破壊だ」というセリフがビスコンティの「家族の肖像」に出てくるのだが、それを思い出した。

プロットは「永い言い訳」にかなり似ているが、今作の主人公は破壊という変人的な行為を通じて、妻の愛に気づき一歩前に進む。
素直になれなかった主人公が破壊することと1つの家族と触れ合うことで、正直な気持ちを感じ取ったのだと思う。
実際、自分の大事な人を亡くしたら主人公のようになってもおかしくないんじゃないかと思った。
個人的には、かなり心に響く作品でした。
ばお

ばお