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雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのPAOのレビュー・感想・評価

4.2
妻が死んだのに、全く悲しみが湧かないディヴィス。
それどころか病院の自販機の故障に腹をたて、自販機の会社へ執拗にクレームを入れ続けるディヴィス。
そしてトイレや冷蔵庫など手当たり次第に解体し、挙句には解体業者にお金はいらないからバイトさせろと言い出したり、自宅を破壊する奇行に走るディヴィス。
まさに原題のDemolition(破壊)そのもののディヴィス。
しかしなぜ邦題が「雨の日は会えないー」なのかと疑問に思ったものの終盤にディヴィスが妻のメモを発見するシーンを観て納得。
本当に辛い時って、辛い事実から目を背けるように些細なことを気にしだしたりする経験ってあるので、きっとディヴィスの奇行はきっと辛くないからじゃなく潜在意識では辛すぎるからこそかと思う。
総じて、わりと邦画の「永い言い訳」に通ずるものが多い。
あとディヴィスを演じたジェイクですが良い意味で本当に変な役が似合いますね。
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