しろやぎ

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのしろやぎのレビュー・感想・評価

3.0
ジェイク・ギレンホール様目当てで観た作品。

奥さんとの死別をきっかけに、これまでの人生を振り返っていくストーリーが、邦画『永い言い訳』に似ているなという序盤。設定は似ていても、ストーリーは違うものでした。
そして、うーん。。。自分はあまり作品に入り込めなかった。
登場人物それぞれの気持ちを想像して理解することはできても、共感ができなかったからだと思う。

自分のこと、これまでの人生 を振り返る手段として、解体や破壊を繰り返すジェイク・ギレンホール様。
その背景には、毎朝同じ時間に起きてシャワー浴びて会社行って意味の感じられない数字ばかり追う仕事して…というルーチンによって、自分の思考とか感情にあまりにも無関心になっていて、周囲の人のことにも無関心になっている日常があって、心の奥底では日々参っていた模様。
だから、一度全部解体してリセットしないと自分と向き合えないし、前進もできない。っていう話の筋は理解はした。
けど、ここまで激しく行動するかなぁ?って感じた。全てのモノ・コトを滅茶苦茶にしたくなるほどに、日々抑圧されていたのかな。と、お察ししますが…。

手紙を書くという手段で内省したり、シャワーを浴びて感情も洗い流したり、おサルさん同士のノミとりを見て他者愛の尊さをふっと感じたり、モノを解体破壊する行動をとることで人生の解体と再生に繋がっていくという、本作品の表現全体(メタファー)が、ちょっとありきたりかな~なんて。

手持ちカメラの揺れ?が前半ちょっと気になった。そこでふと、『最近の映画は、画がブレないで撮られてる作品多いんだな、観やすい作りになってんだな』なんて余計なこと思ったりもしましたが。
この手振れは監督の意向なのかな?…違ったらほんとスミマセン笑

長くまとまりのない感想文になってしまった💦 観るタイミングが違っていたら、刺さる作品なのかもしれない。

原題が『demolition』=破壊、解体、打破
ということで、納得の内容でした。
原題のままでいいのにね~。っていう映画、結構多くないですか?この作品もそのように思います。
しろやぎ

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