登場人物のファッション、屋敷の雰囲気・装飾が美しく造り込まれている点がとても印象に残る。音楽や効果音も、自分好み。
特に、おっばけ屋敷のおんぼろ天井から枯れ葉や雪が舞い込む様子や、気味悪さ満点の地下室に微かに降り注ぐ光と雪が、神々しい美しさだった。
ただ、ストーリーには心惹き付けられなかったなーというのが正直なところ。
一線を越えた愛憎劇なのだから、頭で考えるのでは無く、感覚で観たらいいんだろうと理解はする。
けども、『え、なんでそうなる！！えー！』と考えていたら、エンディングになっちゃいました。
エンドロールも美しい！
ピンで刺された剥製の蝶や、虫籠に閉じ込められた蝶の意味するところ。最後のカットが、小説に行き着くところ。好きです。
