服役を終えたかつての麻薬王。闇社会から抜けようとするが、かつての仲間はそれを許さない…というお話。
主人公が殺されるシーンから映画が始まるのが特徴的。また、現代のNYマフィアのノワール劇で、主人公であるカリートはカッコいい。彼がこれまで歩んだ道で育まれた価値観と、その環境が彼を許すことはなかった。
映画として振り返ると、予想通りで意外性もないお話だった。また、こんな世界で暮らしてきた主人公の考えが生ぬるいのがどうにも納得いかない。何の根回しもなくマフィアの世界から足抜けできるなんて、中学生でも思わないだろう。
しかし、結末から始まるという演出や、わかりやすいストーリーはとても良い。そして冷酷ながら愛や友情を信じるカリートの生き方に涙してしまいました。
私は好きです。