HidekiIshimoto

ローマに消えた男のHidekiIshimotoのレビュー・感想・評価

ローマに消えた男(2013年製作の映画)
4.5
今トニ・セルヴィッロ映画全部観たい。ですぐ観れるまだ観てないこれ観てみたらすんごい良かった。やっぱりセルヴィッロすんごかった。『チャンス』+『ローマ法王の休日』×『戦慄の絆』みたいな大人のコメディだった。イタリア国民も政治に絶望してるっぽい。男政治家は国家という家のいわばお父さん。国民はまあその子供。自分のことしか考えないお父さんちの子供は、お小遣いもらっても心にヒビが入る。そのヒビから希望が漏れ出てしまう。ヘラヘラ笑ってても俺ら国家の子はヒビだらけ。そのヒビにジワ〜っと沁みて目止めしてくれるような、コメディというより寓話な映画だった。この監督×セルヴィッロの『修道士は沈黙する』も確か世直し寓話だった。まあどんな映画も寓話でしかないかも。寓話にしか希望なくて映画ばっか観てるのかも。うちのダメお父ちゃん今アメリカに国賓でヘラヘラ招かれ中。何しに行ってんのかは不明。また家のお金勝手に持ち出してるのかも。やっぱ家の仕切りはお母さんに任せるのがいいよ。