ローマに消えた男の作品情報・感想・評価・動画配信

「ローマに消えた男」に投稿された感想・評価

ちょうど総裁選だからいろいろと考えさせられるなと思う。

べつに日本の政治化が海外の政治家と比べて劣ってるわけではないし、そもそも何を基準に良い政治家であるなんて考えることは野暮ですな。

まぁしかし、アメリカやフランスでは幼い頃から人前に立ち、はっきりとした声で明快でかつ機転のきいた言葉を述べれることが、ある種の人間としての鑑であると長く考えられているわけで。

やはりそうやって見た目が良い方が評価があがるのであれば、それはどんなに頭が悪い凡人であってもちょっとの努力で解決できる課題であろうから、やってみる価値はあるのだろう。

と、まぁたらたらと綴っておいて、この映画って実は消えたエンリコの話なのだと思う。主人公的な。けっきょく彼は長いバカンスを貰い、再起を遂げることになる。
だからやはり彼の側が重要というか、政治家にもプライベートの部分があって、むしろそちらに比重をかけることの価値や意味を問いただす映画なんじゃないかなと。

中年のサラリーマン(ここでは老年の政治家)が若い女の子とプールで遊ぶことは、ある種の転機をもたらすことができる、と訴えているようで、いかにもイタリアらしいなと思いました。

あとパリとローマの街並みが見れてよい感じでした。久しぶりに行きたいですなぁ。
あ

あの感想・評価

4.2
2013年、イタリア政治の2度目の地殻変動の年に公開された、左派政党の迷いを描いた映画。とにかくネタが渋滞していて十分にまとめきれていない感じはあるが、主演の演技力と美しい映像美に支えられ、ネタを腐らせることなく仕上げることに成功している。映画の含意としても、2022年イタリア情勢にも当てはまるところが多い。
人間は誰にでも二面性があることを肯定し、全ての人への共感の必要性を訴えつつも、行持というものは時に不人気で敗北するもので誰でも捨ててしまいたい時はある、という現実からは目を背けない。その上で人生を穏やかに見つめなおしてからもう一度考えるよう促してくれる。
さながら現実政治のような、人間そのものへのリスペクトと美学とのバランス感覚に優れた映画。
nobuno

nobunoの感想・評価

3.3
前半は展開遅めでつまらないのだが中盤から笑える展開になり最後はなんとも言えないゾワゾワとさせるようなオチで、、、。狂人に賭ける…、まさにそれなんだが、なんともハイレベルなブラックコメディですね。捉え方によって深みが増す映画かな。
一人二役でこれほど違う個性の二人をを演じられていると、最後は「本当に二人いるんじゃないの?」と思ってしまいそうになった。
風刺が効いたイタリアンコメディ、面白い。
双子の替え玉もので、程よいユーモアな物語の中にトリックあり。面白いです。

『イル•ディーヴォ魔王と呼ばれた男』では、イタリア首相(ジュリオ・アンドレオッティ役)を演じた トニ・セルヴィッロが、本作では一人二人。

登場人物は皆どことなく適当感があって、展開も行き当たりばったりの雰囲気で進んでいく。 その緩さがちょうどいい味でしたが、
イタリア人であれば、イタリア政党政治の風刺としても、受け止めると思います。

映画が制作された2013年は、イタリア総選挙が行われた年で、中道左派連合が話題となり過半数議席をとります。さらに、第2党に躍進したのはポピュリズム政党(五つ星運動)で世界に衝撃与えました。

映画内では、エンリコが欧州左派会議を控えていたし、中道派と手を組まないと負けるといった話し合いもあります。フェリーニの場面を用いて、直な政治表現を避けていたりします。

イタリア政治の混乱を『イル•ディーヴォ』と『ローマに消えた男』の両方で、同じ俳優さんが主演を務めて物語化されているのも、興味深く鑑賞しました。

『イル•ディーヴォ』の(実在の)ジュリオ・アンドレオッティは約40年政界に君臨し7期首相を務め(〜1992年まで)、マフィアとの癒着と汚職を指摘されます。 彼が属していた政党•キリスト教民主主義は50年間近くの長期政権による腐敗が明るみに出て、2年後に政党は分裂解散。
その後、多くの政党が乱立しますが、イタリア人の政党不信は根強いらしいです。 人気取りに秀でたカリスマ的指導者が政治を振り回し、政党政治制度は失敗したと言われています。

映画では、哲学者の教授が替え玉として野党大物議員のふりをします。
現実でも、ジュリオ・アンドレオッティ首相以降の約30年間で12人の首相のうち、5人は政治家ではなかったそうです。 機能不全の政党政治ゆえに、象徴的な意味合いが強かった大統領に権限を移しているので、政党の重鎮は替え玉でも問題ない(?)。そんな時勢に、このストーリー。
なので、アイロニーコメディ映画として観ても、伏線からも、やはりラストは……と思う理由は、コメント欄にて記入。


双子の、おもしろ半分なジョヴァンニと、半分気のぬけた調子なエンリコ。ミスリードを狙う構成とかも楽しく、イタリア映画ってやっぱりいいなぁと思いながら鑑賞しました。

原題は Viva la libertà で、
Viva は直訳では"生きる"となりますが、実際はこの語順では "万歳!" の意味で使うことが多いようで、「万歳!自由」といった感じ。
邦題の「ローマに消えた男」に惑わされて、余計な先入観になってしまいました。でも、「万歳!自由」なんてタイトルだったら、見ようと思わなかったかも。
ゆき

ゆきの感想・評価

3.3
<あらすじ>
イタリア最大の野党を率いるエンリコ。だが彼はストレスのあまり、ある日突然失踪してしまう。困った腹心が出した苦肉の策は、彼の双子の弟を影武者に立てる事。
兄と違い饒舌で機知に富んだ弟ジョバンニの演説は、次第に大衆を魅了していく…。

<感想>
双子でもこんなに性格が違うものなんだなぁと。
そもそも兄は最初から政治家に向いてなかったんじゃないかな。社交性なさそうだったし😅
弟の方が政治家になるべきだったのでは。

全く違う兄弟を演じ分けたトニ・セルヴィッロの演技が見事でした。

最後のシーンは兄と弟どっちだったんでしょうか?
邦題が重過ぎ。

最大野党の党首がストレスで失踪。困り果てた末に、精神病院に入っている双子の兄弟を替え玉に仕立てて乗り切ろうとします。

完全にドタバタコメディ設定ですが、それほどコメディってわけでもなく、かと言ってサスペンスでもなく、終始微妙な抑えたトーンがいい感じ。

この映画のキモはなんといっても一人二役の主演トニ・セロヴィッロ。失踪中の本人と代役狂人との表情の使い分けは常に見事で、終盤はわざと区別がつきにくくしつつ、ガラッと色合いが変わるエンディングへ。
最後に表情で語りまくる2人の演技は完璧で感嘆。
umakoron

umakoronの感想・評価

3.8
脚本力に優れ
絶妙なテンポと
軽やかな空気
イタリア語ならではの
軽快なユーモアが心地良いフィルム

主人公を演じた
俳優の演技力が
まさにbravo!!であった。

また側近俳優も良い味


双子の兄弟が
1人の人間の中にある陰と陽を
表現しているかのようで
軽いタッチの中にも重たさもあり
興味深い作品であった
とても良くできてる映画。
双子が入れ変わって、ここまでうまくいくのは映画ならではと思うけど、それが違和感ないのは、登場人物が魅力的だからでしょう🙂
一人二役の俳優さんの演技が素晴らしいことは言うまでもないですが、アンドレアが何気に変わっていってるとこも良かったです。

生き方や考え方を見つめ直すきっかけになりそうな作品ではあるけど、どことなくユーモラスな部分もあり、さすがイタリア映画でしたね🥰
いち麦

いち麦の感想・評価

5.0
 (イタリア映画2014 『自由に乾杯』) 鬱状態の政党党首と躁状態の哲学者、双子兄弟の気質の違いがまるで一人の人間の二面性を見るように映す数々の演出に唸る。特に元恋人や党首補佐が脇から二人を一人の人間の如く照らす。ラストも寓話の様な軽やかさが見事。
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