ゆみな

ローマに消えた男のゆみなのレビュー・感想・評価

ローマに消えた男(2013年製作の映画)
3.3
ぜんぜん内容知らずに観てみたら面白かった!私の大好物な双子映画でしたね~。

イタリアの最大野党の書記長エンリコは党の支持率も落ちる一方で、その重圧に押しつぶされそうになっていた。ストレスのあまりエンリコは突如失踪。側近のアンドレアはエンリコを探し回るけれど見つからず…エンリコの妻アンナから双子の弟ジョヴァンニの存在を明かされる。ここからは察しのいい人はだいたいわかると思うんだけども、ジョヴァンニがエンリコの替え玉になるわけなんだよね。
でも、双子とはいえエンリコとジョヴァンニは正反対の人間で、しかもジョヴァンニは精神病院を退院したばかりという少々狂人だったわけで…。

なんかさ、ほんとに双子を演じたトニ・セルヴィッロの演技力が物凄くて鳥肌。インパクトあるのはジョヴァンニの方なんだけど、微妙な心の揺れとか表情の変化なんかはエンリコの方が感じとれたかなぁ。

ラスト近辺の子供時代からのぐるぐる…には私ほんとにやられまして。勝手な解釈としてドラゴンボールでいう魔人ブウのように吸収してひとつになった印象だよ。下手なホラーよりもゾッとする最後の表情に、エラいもの見ちゃった…ってアンドレア視点の余韻が私の心に残りました。
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