青山シアターさまのオンライン試写会で『ディーン、君がいた瞬間』を見たのです。
最初、デハーンくんがジェームズ・ディーン!?と思ったけど、これがとってもよかった。私は写真でしか彼のことは知らなくってイメージ先行なんだけど、血の通った一人の若者だったんだなって実感。
この映画は『エデンの東』上映直前、つまりブレイク直前のディーンと彼に惹かれて撮影をしたカメラマンのデニスのお話。最初はディーン主役なのかな、とおもっていたけど、デニスのカメラマンとして、そして一人の男としてもがいている様も描かれていたので見応えがあったなあ。
この役をやるために、体重を増やして言葉や身振りなども研究して挑んだデハーンくんは途中からジェームズ・ディーンにしか見えなかった。なんとなくのあらすじしか知らずに見たので、最初は「いつものデハーンくんと違う!!」と戸惑ったりもしてしまった。
あの有名なタイムズクエアでの一枚とかがこういうふうに撮られたのかな、とおもって見ていると、その数カ月後にいなくなってしまうなんて…という思いが溢れてしまう。芝居が好きで、田舎の家族が好きな、どこか危うくて純粋なジミー(ジェームズ・ディーン)がそこで生きていたんだなあ。
実話を基にした映画なので、その後のことが黒バックに白文字で書かれるんだけど、それがせつない…知ってるけどせつない…!あとエンディングね、お決まりなんだけど泣くわこんなん見せられたら~!
没後60年なのか…そんなに経つのですね…。