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ディーン、君がいた瞬間のざくろのネタバレレビュー・内容・結末

ディーン、君がいた瞬間(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

James Deanの代表作、エデンの東と理由なき反抗を鑑賞済み。

デニスの口説き文句でもあった"ここにいた、という記録に"というセリフ通り、後世にとってのJames Deanの存在は、まさにその通りに。そしてこの映画もまた、若き二人(James Dean&Dennis Stock、Robert Pattinson&Dane Dehaan)の人生が一瞬交差した瞬間の記録であるということ。
デニスの表情の変化が良い、さすが。

インディアナ訪問辺りから、彼の代表作はもちろのこと、ふとマイ・プライベート・アイダホを思い出した。反抗期や思春期から青年期へと移る時期であり、自立心の高まりと同時に、母や故郷といったルーツを求めてしまう。

演じている俳優の外見の拘りや演技力もあり、特に強い違和感などは無かったが、映像で見る本物のJames Deanは魔の20代前半とはいえ、既に貫禄があるなぁと思ってしまう。
一番印象に残っているのは、プレミア上映をサボったジミーにL.A.行きを誘われ、断った後、デニス視点で、キャブに乗り込むのを見守るところ。こころなしか、普通よりゆっくり時間が流れ丁寧に描かれているように見えたのは、これがDennis氏が記憶している、本人と直接会って会話した最後の瞬間だったのだろうな、と解釈。
多少の脚色はあれど、実際の証言や写真、その時の気持ちに基づいているのであろうことが窺える描写が多い。

海外のプロムの文化は映画で見る限りだが、どの時代のを見ても素敵。参加してみたい。
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