ダイセロス森本

ディーン、君がいた瞬間のダイセロス森本のレビュー・感想・評価

ディーン、君がいた瞬間(2015年製作の映画)
4.4
主人公はカメラマンのほうなので、あまり心情はわからないのだが絶対繊細で故郷へ帰りたい人であるということはわかるジミー・ディーン。

もちろん目当ては皆さんご存知の通りデインであります。可愛い。
この髪型がデインのおでこをさらに強調してくれるので、困った、おでこにしか視線がいかないよう!。

急に有名になるのだろう未来をジミーはどう思っていたのだろう。嬉しかったのかな、悲しかったのかな。やっぱりインディアナに帰りたかったのかな。「また必ず戻ってくると約束するよ」と、もちろん絶対帰ってくるつもりで約束したジミー。天才って事故死の確率が高い。そして残されるのは凡人である。カメラマンが凡人とは言ってないから。言ってない。

50年代の楽しそうなパブや理髪店がいい感じだった。
エンドロール前の写真が本当にそこで、さっき撮った(映画の中で)フィルムと全く同じで驚いた。ここまで忠実に再現したんですね。そしてやっぱりリアルジミーもおでこ広かった。似てる。

子供と本を読むジミーの姿がうるうる来ちゃう。素敵なお兄さんだったんだろうなあ。理解者は大人ではなく、親戚の子供だったんだろうなあ。

聞きたくないこと、大切なこと、ぽろっと誰かがこぼしたこと、ほぼすべて聞いていないジミーの性格が羨ましい。あれほど人の話聞かずあっちこっち行ける破天荒な人物になれるってすごい。

長いけどずっと頭に残りそうな映画。『理由なき反抗』の裏側である。