素晴らしき哉映画

消えた声が、その名を呼ぶの素晴らしき哉映画のレビュー・感想・評価

消えた声が、その名を呼ぶ(2014年製作の映画)
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前からみるかどうか迷っていた作品。
みるには少し根性がいるだろうと予想しててそのとおりでした。
レンタルするキッカケはアルメニア人である主人公ナザレットが、生き別れとなった双子の娘に会いにいくというもの。最後までどうなるのかと気になりながら。
時は第一次世界対戦に突入しオスマントルコのマルディンに住んでいたナザレットとその家族。憲兵から呼びがかかり、ここから過酷な人生へと進みます。
とても辛かったでは済まされない出来事が多すぎます。
前半は強制労働でただ身を任せるまま。人の命なんてなんとも思われない厳しいものです。後半は娘を探す日々。

トルコの歴史は全くの無知。個人的に自然と見ていたのはナザレットの心の状況です。人が助けを求めても助ける気も起きない。トルコ人が憎いから石を投げようとすると血を流すトルコ人の子供を見て止めようとし困惑する。悪いこともすれば命の危険も色々あった。神も信じられなくなる。家族の死。
それでも私は娘に再会したい気持ちが強く感じられた。長い間我慢しながら。
タイトルも最後までみてそうつけたのかとも思えた。

1回目