消えた声が、その名を呼ぶの作品情報・感想・評価

消えた声が、その名を呼ぶ2014年製作の映画)

The Cut

上映日:2015年12月26日

製作国:

上映時間:138分

3.6

あらすじ

1915年、第一次世界大戦中のオスマン・トルコ、マルディン。夜更けに現れた憲兵によって、アルメニア人の鍛冶職人ナザレットの幸せな日々は終わった。妻と娘から引き離され強制連行された砂漠では仲間を次々に失い、激しい暴行で声も奪われた。やがて奇跡的に死線を乗り越えたナザレットは、生き別れた家族に会うため、灼熱の砂漠を歩き、海を越え、森を走り抜ける。家族への想いはたった一つの希望となり、平凡だった男を遠…

1915年、第一次世界大戦中のオスマン・トルコ、マルディン。夜更けに現れた憲兵によって、アルメニア人の鍛冶職人ナザレットの幸せな日々は終わった。妻と娘から引き離され強制連行された砂漠では仲間を次々に失い、激しい暴行で声も奪われた。やがて奇跡的に死線を乗り越えたナザレットは、生き別れた家族に会うため、灼熱の砂漠を歩き、海を越え、森を走り抜ける。家族への想いはたった一つの希望となり、平凡だった男を遠くアメリカ、ノースダコタへと導いていく。地球半周、9年。さすらう男がたどりつく先とは。

「消えた声が、その名を呼ぶ」に投稿された感想・評価

ErnieHoyt

ErnieHoytの感想・評価

4.0
感動と涙。残酷な人生を歩んだ主人公。原題は「ザ・カット」。舞台は1915年、オスマン帝国。アルメニア虐殺がテーマに心に絶対残る一本。アルメニア人の彼が奇跡的に生き残ったが、声も失って、家族も失い、キリスト教の彼が信仰まで失った。ある日昔の弟子と再開したら、自分の双子の娘がまだ生きてると知り、娘たちの為に旅に出る。トルコからレバノン、キューバ、アメリカまで探し続けるお父さん。愛と希望で行動する彼に本当に感動。これは見る価値の映画ですね。超おすすめします。
みーる

みーるの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

愛・死・悪の三部作のうちの悪がテーマの作品。つい100年前が舞台とは信じられない…
途中の間延び感とラストの呆気なさはなんとなく感じたけど、事実を一つの題材として、上手くドラマに仕上げていて、最後まで目が離せなかった。特に前半は観るの辛いし、真っ向からオススメしにくいけど、観た方が良い作品だと思う。
人間の残酷さと優しさの両方を痛いほど感じた。シンプルだけど心が締め付けられる原題も良い…。
中盤のチャップリンのシーンは、ラストと同じくらい感動した…映画の力を感じさせてくれる良いシーンだと思う。
KentF

KentFの感想・評価

4.1
不合理と無慈悲に翻弄され、怒り、抗う男の、宗教的抒情詩。
アルメニア人虐殺が物語の骨格ながらも、誇張せず、かと言って矮小化することもない。適度な距離を保ちつつ、家族愛や信仰といった普遍的な主題を描き切る、ヒューマニズムの新たな傑作。
20世紀初頭が舞台ながら、特に前半は、古代・中世を感じさせる。進むにつれ、近代色が強くなるが、それが映画の主題の普遍性を際立たせている。
荒野を彷徨うシーンが、立ちはだかる途方もない試練をまざまざと表し、印象的。
好きな作品でした!(^-^)

映像が美しいのと、世界が残酷なのと。
前半はずっと砂漠での映像なので感覚が麻痺してしまい、これが1900年代初頭の事だと忘れてしまいそうになりました。急にスマホが出てきても違和感ない、みたいな?
どこかでこの雰囲気を感じたことあるな、と思ったんですが「灼熱の魂」でした。音楽の感じもすごく似ていたと思います!

あまりにも不条理で絶望的な環境に投げ出されても、心ある人の支えの中で旅を続ける様子が僕は好きでした。綺麗事なのかもしれませんが。
自国を治めている人間に痛めつけられ、他国の人達に助けてもらうという皮肉(´・_・`)

個人的に好きなシーンは
訪れた町の広場でチャップリンのモノクロ映画を観るシーンです。その一時だけは過酷な世界から解放されたかのような主人公の表情に涙腺が緩んでしまいました。

自分はこのような映画を見る時に、世界観やその歴史についてある程度調べるようにしてます。外の世界を知るきっかけをくれる映画というモノには感謝をしなければなぁと。
ペコ

ペコの感想・評価

3.2
アルメニア人の大虐殺。
悲惨な出来事を終始静かに描いていた。
『女は二度決断する』が好きやったけどファティ・アキン監督の映画って全然観たことなかったのでちょっとずつ観ていこうかと鑑賞!
ただ軽く観るにはなかなかにハードな映画でした。

第一次世界大戦中のオスマン帝国トルコ軍によるアルメニア人大虐殺。強制連行により家族と切り裂かれたナザレットは死線を越え双子の娘の消息を頼りに旅に出る。突如降りかかる容赦ない現実、声を失いながらの悲壮な執念による彼の8年に胸が詰まる。

‪怒りを声にあげることも出来ず光を求め彷徨うナザレットの苦悶に満ちた表情がただ苦しいし、こんな良き父をも神への信仰から遠ざける理不尽な世界。ただこんな世界にもある善意や情けもまた人でありナザレットを光へ導く。チャップリンを観る彼の顔が忘れられないですね。

‬‬ ‪第1次世界大戦とかオスマン帝国とか教科書レベルの事しか知らなかったけどロシアの協力を得て独立しようとしていたアルメニア人の反乱を警戒した帝国の暴挙らしく、またまた宗教の問題など混沌が招いた悲劇。
直接的な感情演出や感傷に訴える音楽などやや過剰ながら予想以上に壮大なスケールのドラマは観応えありました。勉強にもなったし!
ひのり

ひのりの感想・評価

3.8
100年前のトルコに住むアルメニア人が、第一次世界大戦の際に強制労働・大虐殺にあい、声を失いながらも離れ離れになった娘を探す物語。

前半の強制労働・大虐殺は、容赦ないくらい生々しく、

後半の旅のシーンは、期待と失望の連続。

総じて重たい!!

つらくて何回も中断して、ようやく見れた作品。

オススメしにくいけど、みんなが知っておくべき史実だと思う。

原題は「the CUT」ー喉を切られて声を失った主人公。喉と同時にこころも引き裂かれた主人公。世界に散り散りになった家族。ー短いタイトルだからこそ、思いが詰まりすぎていて心に刺さります。
サラ

サラの感想・評価

3.6
女は2度決断するのアキン監督。オスマン帝国についてはあまり知識がありませんでした。歴史を知るためにも見た方が良い作品です。8年もの歳月をかけ引き離された娘を探しに行くストーリーですが、その前の強制労働や家族との死別が一番辛い。
Masa

Masaの感想・評価

-
久しぶりの映画、涙、涙、大満足

舞台は第一次世界大戦下1915年のオスマン帝国、アルメニア人の主人公はある日憲兵によって強制連行される。奴隷ののように働かされた後、処刑されそうになるが命はとりとめ、代わりに声を失ってしまう。離れ離れになった家族の消息を頼りにレバノン、キューバ、フロリダ、そしてノースダコタへと至る地獄のような長い旅が始まる。

歴史的背景には、オスマン帝国のアルメニア人虐殺がある。その数は100万人とも150万人とも言われ、トルコ政府は100年経った今でも事実として認めていない。そのトルコ出身の監督の作品である点も重要である。

主人公が声を失うことで彼をとりまく環境の変化がいっそう叙情的に描かれている。初めは被害者だった彼に加害者としての一面も現れ、シリアスなストーリーにハラハラさせる展開もある。

#第一次世界大戦 #オスマン帝国 #アルメニア #虐殺 #宗教 #移民
blue

blueの感想・評価

3.8
どの戦争も犠牲はつきものだ
これは観るべき

似たような悲劇が今もどこかで
起きているのでは、、、
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