Hamao

さよなら、人類のHamaoのネタバレレビュー・内容・結末

さよなら、人類(2014年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

自分が見たときのタイトルは、実存を省みる枝の上の鳩だったような。今のタイトルのまま見たら、また違う感想だったと思う。だいぶ前に見たので記憶もあやふや。

ただの鳩の展示、それを意味ありげに考察しながら眺める人、そんな人を訝しげに見る人の3者の構図から始まる。
次のシーンでは道化のような人の中で一人が心臓麻痺を起こして死ぬ。コメディタッチで面白い。
こんなのが延々続く。
いきなり拷問器具のシーン。悪魔のような見た目の人たちが悪魔のような楽器で人の命を糧に楽しんでいる。いきなり異色のシーン。ここで我々は笑えなくなる。同時に悪魔たちがじっとこっちを眺めているシーンが挿入される。まるで、拷問シーンを眺める我々の姿を観察しているかのように。笑っているのか、凍りついているのか。
ここで気づく。果たして冒頭の心臓麻痺のシーンは笑えるシーンだったんだろうか。
続いて主人公の悲痛な叫び。
最後姿の見えない鳩の鳴き声。我々は観察者なのか、鳩なのか、それとも。
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