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さよなら、人類のsonozyのレビュー・感想・評価

さよなら、人類(2014年製作の映画)
4.3
スウェーデンのロイ・アンダーソン監督作。
原題:A Pigeon Sat on a Branch Reflecting on Existence(実存を省みる枝の上の鳩)
2014のTIFF上映時はこの邦題だったようですね。
ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞(最高賞)受賞。

この監督、気になりつつ忘れていて初鑑賞ですが、シュールな脱力ブラック・コメディ、かなりツボでした。

サムとヨナタンというへなちょこなおっさんコンビが、人を楽しませる面白グッズを売り歩く商売をやっているんですが、吸血鬼の歯、笑い袋、歯抜けおやじマスクの3つしかない感じで(笑)、当然あまり売れないわけです。
この2人が主役で進行しつつ、多数登場する登場人物はほぼ、白塗りの半ゾンビ顔。笑(表情を表に出さず、身体で感情を表現する日本の「能」の影響だそうです)

全39のシーンを固定カメラ、1シーン1カットで撮影したということで、ユニークな構図の1シーンの寸劇を次々に楽しむ感覚。
脱力系の音楽もいい味出してました。

リビング・トリロジー3作品と呼ばれている他の2作『散歩する惑星(2000年)』、『愛おしき隣人(2007年)』も見なくちゃ。
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