YSK

キング・スネーク 殺人大蛇のYSKのレビュー・感想・評価

2.7
ジャングルの奥地に不老不死の秘密を探りにいったところ、巨大な蛇の怪物に襲われた…というお話…ペロッ!これは、『アナコンダ2』!!

という風にストーリーこそ残念なものの、蛇の怪物はそれなりに個性がたっており、ジャングル内でひっそりと暮らす現地民の守り神であり、まるでヤマタノオロチのように複数の頭をもち、20メートル近い巨躯を引きずりながら毒液まで吐く、もはや蛇というか怪獣の類であることは間違いなく、一介の蛇をも超えたスペックをもっているので、獲物を丸のみになどはせずに複数の頭と口で力任せに引きちぎる様は神々しさすら見てとれるでしょう

そして普通のモンスターパニックであれば不老不死の秘密を探りたい派vs静かに暮らしたい現地民&蛇派の戦いとなるところでしょうが、なんと主人公とヒロインがあっさり現地民と仲良くなってしまい、不老不死の秘密を探りたい悪のビジネスマンvs静かに暮らしたい現地民&蛇の怪物&主人公&ヒロインとなってしまうのです
これは最早虐殺と言っても間違いではありません、ビジネスマンの社長が連れてきた10名程度の傭兵たちは物凄く適当に数を減らし、諸々の秘密が隠されていると思しき洞窟に潜入するにいたってはものの見事にばらけてしまい、そこを蛇の怪物が各個撃破してまわる…なんと素晴らしいコンビネーション!

CGが雑なことこそ残念だったものの、なんというか損得を考えず種族を超えた友情って素晴らしいなあと思いました
まる
YSK

YSK