『ミッションウォー』
昔、映画館で鑑賞したけど、もう一度鑑賞してみた。
記憶に残っていたのは、とにかく構図の撮り方のセンスがよかった。
構図かよ！って思われちゃうけど。
ほんとうに景色の撮り方が几帳面というかなんというか。
神経が行き届いているといった感触。
よくイメージするような戦争映画のようにドンパチするシーンはない。
静かで、不気味な静寂を感じさせる作品である。
ボタン一つでミサイルを撃ち落とす。
撃ち落とすには、政府からの命令で無残に落とさなくてはいけないシーンがある。
悪いやつらは排除しろ。
シンプルだが、そこには悪魔の狂気さえ感じさせる。
悪いやつらとはなにを基準に？？
それは一方的なエゴではないか。
主演を演じるイーサン。役名はトミー。
トミーがミサイルを撃ち落とし容赦なく人命を奪う。
それは国を救っていることになるのだろうか。
トミーが寝るベッドには、十字架が鈍く佇む。
ミサイルを撃ち落とす自分は善悪のサイコロを回す神のような存在になっていないだろうか。
