パンケーキレンズ

わたしに会うまでの1600キロのパンケーキレンズのレビュー・感想・評価

3.5
間違いなくリース・ウィザースプーンにとって節目の1作となる映画♪

キューティなブロンドの国民的コメディエンヌが、30代の年齢の壁という女の逆境にブチ当たり、しかも数年前の暴言事件…一時期ハリウッドから干されかけてた彼女が「女性を描いた映画を作りたい」と製作会社を立ち上げて主演したのがこの映画です

人はだれでも間違いを犯します(よね)

肝心なのは、その後の行動
そこにこそ、その人の真価が問われるんじゃないだろうか

だから私は、この映画を観ていて「自分探しの映画」だとは思わなかった・・・

自分の犯した罪をバックパックに詰めて、それと向き合う映画

「すでにそこに居る自分」を認め、新たに再生(浄化)しようと奮闘する映画

そういう風に見えた♪

ドラッグ

セックス
今までのイメージを払拭して、「リースねえさん、ケンカ売ってるんすか…」と思わせんばかりの、汚れた女役

女性であるがゆえの弱みと
女性であるがゆえの強み
明らかに過酷な踏破の旅路で、いつバラバラ死体になってもおかしくない土地柄だけに、そもそも「やろう!」っていう心意気に敬礼♪

しかも
ジャン=マルク・ヴァレは堅実すぎる
ノイズが全くない、このスッキリ感は何なんだ

誰かの妻である
誰かの母である
それによって失うものを、犠牲と取るか、幸福と取るかは人それぞれだけど、「自分の為に何かする」のが、年月と共に女性ってどんどん難しくなる…
だから、汚れてしまって過ちを犯してしまった自分の為「だけ」に、傷だらけになってひたすら歩くのもいいじゃないか!

って、なんか羨ましくなってきたw

ピンチを切り抜けた俳優(女優)ってのは、個人的に無条件に応援したくなるので、リースねえさんの映画は、これからもずっと観ていきますよ♪