トムヤムくん

わたしに会うまでの1600キロのトムヤムくんのレビュー・感想・評価

3.5
母を亡くし、旦那にも見放された女性が、1人で1600kmを踏破した実話に基づくロードムービー。

ロードムービーと並行して、なぜ彼女がここまで歩き続けるのかをフラッシュバックで辿っていくのが本作の魅力だけど、前を向いている描写があまりにも少ないせいで、フラッシュバックばかりに目がいってしまい、ロードムービーの良さが薄れてしまっていた。

せっかくなら辛い過去を描いた分だけ、もっと旅の途中で出会う人々の温もりや発見を描いてほしかった。別に前向きな映画ではあるんだけどね。後ろを振り返る時間が長すぎたかな。この手の作品は『イントゥ・ザ・ワイルド』や『ノマドランド』もあるから余計に。

それにしてもリース・ウィザースプーンとローラ・ダーンは良い役者だねぇ。