このレビューはネタバレを含みます
印象に残るセリフが多い作品。
「好きに理由はない。惹かれるか惹かれないか。それだけだ」
繰り返し言われている言葉だけど、説得力があってグッときた。
人においても作品においても、好きなものって説明がつかないよなぁと気付かせてくれる。ただ好き、空気が好き、好きってそういうものだなって。
「私たちは永遠の夜明けを待っている」
最初はよくわからなかったんだけど、最後までいくとそういうことかと思えるセリフ。
夜明けがきて良かった。
相手のことを思って、破滅しない道のために堪えたキャロルは強くて格好良い。目の前には既にいちばん欲しいものがあるのに、お互いが幸せになるために耐えることってなかなかできない。でもそれが本当の優しさだと思う。
人間関係において大事なことを教えてくれる映画でした。
あとテレーズ役のルーニーマーラが可愛すぎ!
作中でどんどん美しくなっていて恋をする女性の過程が描かれている感じがした。
オードリー・ヘップバーンを彷彿とさせる美しさにため息が出るほど。
キャロルとテレーズが2人でいるときだけに流れる甘い空気にうっとりする。
あの耽美な雰囲気を作り出せるケイト・ブランシェットはすごい。