サクチューン

キャロルのサクチューンのレビュー・感想・評価

キャロル(2015年製作の映画)
5.0
心の機微を2人の女優の演技で追う





全てが美しい映画。
真っ白な雪の世界でルーニー・マーラとケイトブ・ランシェットが互いにゆっくりと心を通わせるお話。


この切り口で話し出すと観客もゆったり鑑賞できるように思えますが…

そんなことはないです。

2人の女優の視線、演じている舞台、全てに意味があります。

視線でコミュニケーションを取る場面が多いので機微を拾わないとのめり込めないし、舞台の光量や色合いにより画面そのものに心情が現れたりします。

ストーリーはもちろんドラマティックな部分もありますが、冬らしい静かな雰囲気で進みますので『観る』ということに集中出来ると思います。

ストーリーを追いながら、画面から伝わる『思い』読み解く楽しさ味わって頂きたいです!

ぜひご鑑賞下さい!